年齢と酸素運び


oldcyclist_flickr_BradMinus

VO2 は人ぞれぞれの体の酸素摂取量ですが、その酸素はどのぐらい速く筋肉に運べるのでしょうか?

今月 酸素摂取量とそのスピード、と歳の違いの研究発表がありました。
この研究は、この二つのパラメーターを年齢とどんな関係があるかを調べてみました。

年齢別3グループ:
ヤングYoung(平均年齢24歳、16人)
ミドル・エイジMiddle Age(平均年齢52歳、18人)
オールダー Older(平均年齢66歳、17人)

3グループの中に
半分は、トレーニングをしてる本気なサイクリスト(週に300km以上)
あとの半分は、趣味で運動してる人。

とりあえず、彼らのVO2max(最大酸素摂取量):

vo2_kinetics1

白:トレーニングしているサイクリスト
グレー:トレーニングしていない人

結果は分かりやすい:
1.トレーニングしてる人は何歳であってもVO2maxが高い。
2.トレーニングしても しなくても、10年に8-9%落ちる。

今までも、歳をとるとVO2maxが落ちると言われてましたが、それは年齢による(肉体自体の変化)モノなのか 現代の生活パターン(年齢と共に運動量が減る)が原因なのか?

トレーニングしてるサイクリストも同じようにVO2maxが落ちてるところをみると、年齢による(体自体の変化)モノが原因のようですね。
ただ、トレーニングしてるサイクリストは落ち始めのポイントが高い。
ちなみに66歳のグループのサイクリストはトレーニングしていない24歳とほぼ同じ!
(これはスゴい事ですよ!!)



では 酸素を運ぶスピードは?

実は今回の研究では、VO2 キネティクス (VO2 kinetics)という部分にも注目していました。
VO2 キネティクスとは、、、
何もしてない(レストの)状態から 急にオールアウトで自転車をこいだり ダッシュする時に(レースのスタートの時とか)、筋肉は急激に大量の酸素を必要とします。
この需要に合わせる為には、身体の他の部分(肺、心臓、血管など)も動き出さないといけない。そしてそこに タイムラグが出ます。
その効率の事をVO2キネティクスと言います。

このラグはラボで計れます。
同じグループのデーター:

vo2_kinetics2

トレーニングしてるグループはレスポンスがいいですね。(年齢に関係なし)

オルダー Older(平均年齢66歳)のトレーニングされてない人は、このレスポンスがイッキに落ちています。
これはVO2maxと違って、運動量が足りないのが原因(歳をとるとではなく)

全てのグループはほとんど同じだったけど、運動してない人は60歳超えた辺りからVO2 キネティクスにラグが出やすいようです。

結論とすれば、、、

VO2 キネティクス はとても複雑ですが、血の配達(血行に関係あるパーツ)機能全体にとても大切です。
酸素を急に運べる為には良く血を配れる機能が必要です。
別の研究では、持久系のトレーニングをすると 毛細血管が20~40%も増えます。

日常生活に運動を維持できなかったら、歳を取ると血の配達(血行に関係あるパーツ)機能も落ちるかもしれない。

この研究から、身体を動かし続けてると 身体の機能もちゃんと動いてくれる(働く)という、もう一つの証明といえそうです。
続けてないと機能も止まる。

Photo credit: “Brad Minus”. CC License.


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