マラソンにおける気温の影響


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12月に入ったとたんに、気温が一気に下がりました。
いよいよマラソンシーズン突入! 今週末は “福岡国際マラソン” です。

2012年 フランスの研究から。 マラソンのトップタイムを狙うにはおもったより寒い位でちょうどいい。
180万人のマラソンランナー(10年間)の完走タイムを見て、わかったことは:

  1. レース当日の気温はレースパフォーマンスへの影響が高い(二次的に。寒すぎもだめ)
  2. 気温6.2度が全体的に一番速い。
  3. トップの1%のランナーだけを見ると3.8度が一番速い。
  4. 一般のランナーは7度ぐらいでベストタイムが出る。

ランナーによってベストの温度が変わるのはなぜ?
ほかのことが同じだったら(体重、体型など):
1.代謝で作ってる熱は酸素接収量(VO2)と比例しています。
2.酸素接収量(VO2)は走ってるスピードと比例しています
マラソンを2:05で走るランナーは、4:00で走るランナーと比べて 酸素を2倍以上摂取してるので、発熱量も2倍以上。そのために速いランナーは涼しい日を好む。



実際トップはどうですか?

このHPがマラソンのタイムを記録してます。(無料です。数字マニアな方 どうぞ!)
毎年のマラソンタイムのトップ200。1950年代以降、月別のレースタイムの変化が見てとれます。
グラフにすると、何月にベストのタイムが出ているのかが判ります。
graph_2D

↓ 3D的に表したモノ。
graph_3D

70~80年代は 万遍なくベストタイムが出ています。
90年以降は 二つのピーク(オレンジの部分)が出ます。 速いタイムが春と秋に集中します。
でもこれは温度の影響もあるけど、大きな大会(トップのランナーが出場)のタイミングとも関係あると思います。
たとえば、
2000年代の1月の山(緑の部分)は ドバイの(フラットな高速コース)レースができたから。
1970年代の12月の山(緑の部分)は福岡。

もうひとつの見方:

同じHPからですが 違うセクションでaverage race time bias (平均レース時間バイアス)。

これはエリートランナーのいろんなレースのタイムを集めて、同じランナー別のレースのパフォマンスを比べています。
それからランナーとランナーと比べたり レースにひとつの数字が出ます。
この数字がそのレースが平均レースタイムより何秒速い(か遅い)の意味です。

トップ3は;
1.パリ: -90.5秒
2.ベルリン: -81.0秒
3.デブノ: -79.2秒

この三つのレースの特徴は?
ベルリンはものすごくフラット(最近(7回)の記録すべてここで更新してます)。

だけどパリとデブノとも特別にフラットではない。

ただ、パリとデブノはともに 春に入ってすぐ4月のはじめの週に開催しています。
ここ10年間のデブノの平均気温が5.8度でした。
ほかのレースを見たら、ロンドンが12.4度、シカゴが12.1度、アップダウンコースあってもデブノが速いタイムがでる要因です。 ちなみにパリの10年間の平均は9.2度。

まとめ:

マラソンのパフォーマンスは気温と強く関係します。
「ベスト温度」はランナーのスピードによって違います。

Photo credit: “Simons Images”. CC License.


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