吸いはじめの1秒でどれだけ吸えるかが 勝負の分かれ目!


freestylebreath_flickr_michaelKnight

先月、2020年の東京オリンピックに向けてJr育成をしている他のコーチと、才能(タレント)識別についていろいろ話す機会がありました。
皆さん、青少年アスリートのパフォーマンスを予測しようとしてますね。

オーストラリアでは、才能(タレント)識別の為に 教育委員会とスポーツ研究所とのプログラムがあります。
学校の体育の授業で測定された生徒のデータが研究所に送られ、研究所で更に深く解析します。
選抜された青少年アスリートは、研究所でさらに深く いろんな属性(スポーツによる)を含めて見ます。

そんな中、水泳の低酸素で運動するという特徴は、他のスポーツとは違うユニークな呼吸過程(プロセス)です。
水泳の練習で肺機能を改善しています。
スイマーは、運動されてない方や 他のスポーツの選手より、肺の容量や肺拡散量が高い。
そして、この量が増えるように呼吸筋を鍛えられます。

最近は、量より どの位速く空気(酸素)を運べるかが注目されています。
速く 多く吸えるなら、呼吸する回数を減らせるからです。
呼吸動作は抵抗を作り、前に進む動作の邪魔になります。

先月スペインからの研究で、呼吸容量とスプリント(100m)の関係を調べてみました。

17人の代表レベルスイマー(男:8人、女:9人、平均16.9歳)
100m個人ベストは男:56.1秒、女:65.2秒
この17人は、この3年間で 1週間に6回の練習をしています。



普通のアップの後に、100mフリーのオールアウトTT。
全員、肺活量計で肺機能のいろいろ測定されました(フルに吸い込む→吐き出すを3回)。

結果

男子は ほとんどの肺機能(数値)で 女子より高かった。

けど今回のデータで注目すべき点は、FIV1 が100mTTのタイムとの関係性が最も高かったのです。
FIV1 とは “吐ききったあとから 吸い始めの1秒間の空気量”。

他のデータは、100mのタイムとあまり関係していません。

研究グループの所見:

FIV1の高い選手は、短い時間に(呼吸できるのは0.3~0.5秒しかない)早く 多くの空気を吸えるので、呼吸の回数を減らせる→吸気筋の疲労を減らす→他の筋肉(腕など)に血行を残す→それらの疲労を減らす事になり、結果、パフォーマンスの向上に繋がると思われる。

まとめ:

コーチ・スイムチームの方は、スイムの才能(タレント)を識別するなら、呼吸容量を評価するのがいいと思います。
私たち単なる人間(エイジクラス)に於いては、肺の量自体は、遺伝や成長期の発育で ほとんど決まってしまいますが、呼吸の機能は(呼吸のしかたとその効率)はその後にも鍛えられるものです。
最近は他の研究からも解ってきていますが、呼吸筋を鍛える事は、スイムのパフォーマンスに有効です。

Photo credit: “Michael Night”. CC License.

 


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