2週間前の記事で脳のパワーについて書きました。 コメントで多くの交流が出来たことを嬉しく思っています。
今回は(スポーツに直接関連していないのですが、、)、脳がどれだけパワフルで その働きがどれだけ知られていない(解らないことが多い)かを示す 二つの論文(少々古い論文ですが、、)を紹介します。
2011年、アメリカのイェール大学でダイエットについての研究発表がありました。
この結果はほんとに考えさせられます。
この研究の参加者は「甘い」高カロリーミルクセーキか「賢明な」低カロリーミルクセーキを飲まされた。
そして 飲む前に、「甘い」「賢明な」ミルクセーキとの詳細な説明を読まないといけませんでした。
飲んだ後、研究者が参加者のグレリン反応を計りました。
グレリンは満腹をコントロールする胃のホルモンです。 普段のいっぱい食べた食事の後にはグレリンのレベルが下がります。
期待どおり、高カロリーミルクセーキを飲んだ後、参加者のグレリンレベルが下がりました(600カロリー)。
低カロリーミルクセーキを飲んだ参加者のゲルリンレベルはほとんど変わらなかった。
ですが実は:ミルクセーキが同じモノ(中カロリー)だった!
説明はうそでした。 グレリンレベルが下がった理由は ミルクセーキの成分とは関係なかった事になります。
脳でゲルリンレベルをコントロールしてた。 ミルクセーキの成分ではなかったワケです。
また、10年以上前(2002年)の発表ですが、食べ物ではなく、偽関節鏡検査の研究ありました。
この研究は、ひざに痛みのある患者さんの膝を開けましたが、それ以上何もしてなかった。
患者さん(研究参加者?)は関節鏡視下手術をされたと思ってましたが実はなにもされなかったワケです。
2年後、実際に手術された患者グループと、リカバリー評価(ひざの痛み)を比べたところ 同じでした。
偽手術された患者は実際手術された患者と同じぐらいの治癒でした。
まとめ
上は欺瞞のケースを二つでしたが、参加者が本当に信じていたら、物理的反応に影響ありました。
強く信じることが、通常、権威の源泉(たとえば親とか)から派生されてます。 お母さんによく「健康のために野菜を食べなさい」と言われますが、ほんとに野菜に入ってる栄養で健康になる? もしかして強く信じてるから健康になるのかもしれない。
同じくSpeed Worksの5km・10km練習メニューをきちんとやったら ほんとにパフォーマンス上がるかもしれませんが、実際はSpeed Worksのメニューか信念で速くなったのかは、判らないワケです。(笑
Photo credit: “Michael Saechang”. CC License.
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